宅建をもつ銀行員がすごい理由【わかりやすく解説】

宅建をとると銀行員がすごいと言われる理由

銀行員として働く中で、一つの資格が職業人生を大きく変える可能性があることをご存知でしょうか。

それは、「宅地建物取引士」、通称「宅建」の資格。銀行員が宅建を取得すると、何がそんなにすごいのか疑問に思うかもしれませんが、そのメリットは多岐に渡ります。

まず、銀行員が宅建を持つと、それ自体が銀行員の知識と専門性の証明となります。複雑な不動産取引の知識を持つ銀行員は、お客様からの信頼を大きく勝ち取ることができます。これは、銀行員にとって非常に大きな武器です。

さらに、宅建取得によって銀行員のキャリアパスが広がります。不動産業界との関連性が深い銀行業務では、宅建を持つ銀行員はその知識を活かし、多岐に渡る業務を担当することが可能となります。これは、「すごい」銀行員としてのキャリアを築く上で、大きな一歩となります。

このブログでは、なぜ銀行員が宅建を取得すると「すごい」のか、その理由と具体的なメリットを詳しく解説します。

銀行員の皆様、是非この機会に宅建取得のメリットを理解し、あなたのキャリアアップに活かしてみてください。

この記事の執筆者
大学卒業後メガバンクで10年以上のキャリアを積んだベテラン銀行員です。経験豊富なファイナンシャルプランナーとして、1000件以上の相談(資産運用、相続、保険見直し、住宅ローン等)を受け付けた実績があります。専門知識を活かし資産運用のコンサルティングから金融商品の提案・販売まで幅広い業務をこなしました。

なぜ銀行員が宅建を取得をするとすごいのか

宅建の知識が融資関連業務に役立つ

業務遂行能力の向上:銀行業務は幅広く複雑な知識を要求されます。特に融資業務は不動産を扱うために、宅建士の専門知識が大いに役立つ領域です。

不動産の評価、抵当権設定、法律による制約など、これらの深い理解は、融資に際してリスクを評価し、適切な決定を下すために必要不可欠。

宅建士資格を取得することは、そのような知識と理解を身につけるための効果的な手段です。宅建士資格を持つ銀行員は、不動産に関する法規制や業界の特性を熟知しており、これにより融資業務の質を向上可能また、その知識は不動産を担保にした融資のリスク管理にも活用され、より適切な融資判断を行うための強力な武器となります。

したがって、宅建士資格取得は、銀行員が融資業務を遂行する能力を強化するためのひとつの手段といえるでしょう。

宅建がないと融資業務ができないわけではないよ。でも、宅建があると、融資業務に役立つね

不動産案件ではお客さんとの会話で宅建の知識が役立つ

お客さんからの信頼性と信用性の向上:銀行員は顧客の資産を管理し、金融に関する重要なアドバイスを提供します。そのため、お客様からの信頼を得ることが極めて重要です。特に、宅建士資格を持つ銀行員は、お客様の不動産取得ニーズの発掘や、他社との不動産取引情報の取得に大いに役立ちます。

具体的には、宅建士の専門知識を駆使して、お客様の不動産に関するニーズを深く理解し、それに対応する適切な提案をしやすくなります。また、他社との不動産取引情報を正確に理解し、それを顧客の資産管理や金融計画に生かすことが可能。

さらに、不動産に関する会話の中で、一般的な不動産の話でも、より専門的な情報提供ができることで、顧客との信頼関係を深化させることができます。これにより、資格は銀行員の信頼性と信用性を高め、更なるビジネスチャンスを生み出す重要な役割を果たします。

不動産に関する悩みを抱えているお客さんがおおい

銀行には富裕層のお客様が数多くいらっしゃいますが、その中には不動産に関する問題や悩みを抱えている方が少なくありません。不動産は高額であり、その取引は一生に何度も経験するものではないため、銀行員は詳しい知識を持つことが求められます。こうしたお客様に対して、宅地建物取引士の資格を持つ銀行員は自身の専門知識を活用して、その悩みを解決することができます。

具体的には、不動産取引の法令遵守、物件の選択や価格交渉、契約手続きなど、宅建の知識を駆使してお客様を全面的にサポートします。さらに、名刺に「宅地建物取引士」と明記することで、お客様からの信頼も一層深まるでしょう。これにより、お客様は銀行員の専門的なアドバイスを受けて、お客さんの不動産に関する悩みを解決できます。

銀行員は不動産の紹介を自分自身ですることはないね。でも、実績を積み上げるには「お客さんがもつ不動産に関する悩み」を解決できることが必要になってくるよ

キャリアアップ

専門知識の証明:資格はあなたが特定の分野について詳しい知識と理解を持つことの証明で、宅建士資格はその見本のひとつです。これは銀行内の人事部門に対しても強力なメッセージを送ります。人事部は評価の際、宅建士資格を持つ銀行員と宅建士資格を持たない銀行員では、宅建士をもつ銀行員を高く評価する傾向にあります。なぜなら、その資格はあなたが不動産取引と関連法規に関する深い理解を有し、その専門的な知識を活用して業務を遂行できることを証明するからです。つまり、宅建士資格を持つ銀行員は、その分野の専門家として、正確で信頼性の高い情報とサービスを提供できることが認識されています。このような評価は、キャリアアップと職務達成に大きな利点をもたらします。

不動産関連会社、関連部署へいきやすくなる

キャリアの選択肢を広げる:宅建士資格を持つことで、不動産業界における専門的な知識とスキルを持つことが証明できます。これは銀行員としてのキャリアパスを大きく広げる要素であり、特に不動産に関連する会社や部署への出向や異動の機会を増やします。

銀行内の不動産関連業務だけでなく、グループ企業や関連会社における不動産業務にも深く関わることが可能に。これにより、あなたの業務範囲やキャリア展望は大きく広がるでしょう。

また、宅建士資格を持つ銀行員は、雇用者からも高く評価される可能性があります。その知識と経験は、他の銀行員と比べても顕著な違いを示し、これがあなたのキャリアの可能性を広げ、新たなチャンスを創出することにつながります。

 

同僚や上司から一目おかれる

宅建士資格を取得した銀行員は、その専門的な知識とスキルにより同僚から一目置かれる存在となります。その深い不動産知識は、業務上の質問や相談の対象となり、その結果、チーム内での地位や影響力が向上します。また、その能力は同僚たちの学びの機会を提供し、銀行全体の業務品質向上に貢献します。

「あの人、宅建持ってるから不動産に詳しいよね。お客さんから聞かれたことで相談してみよう。」

「宅建をもってるって、一種のステータスだよな。尊敬するわ。」

「彼女が宅建士だから、不動産に関する質問はいつも彼女に聞くことがおおいよ。」

 

宅建の勉強をはじめる銀行員には

「うかる!マンガ宅建士入門」で宅建の内容をさらっと一通り確認したうえで、本格的に勉強をはじめるといいよ!

 

銀行員が宅建士になることのすごいメリット

不動産関連のセミナーや勉強会

不動産に関連する知識が不足している状態では、不動産セミナーや勉強会への参加が全く無意味とは言いませんが、限定的な効果しか期待できません。これらのセミナーや勉強会では、不動産取引の法律、市場の動向、評価方法、税制の理解など、専門的な知識が頻繁にフォーカスされます。

不動産についての基礎的な知識がない場合、このような内容を十分に理解し、それを自分の業務に活かすことが難しいでしょう。特に不動産は専門性が高い領域であり、一般的な金融知識だけでは対応できない問題が頻繁に出てきます。これらのセミナーや勉強会で得た情報を有効に活用するためには、宅地建物取引士などの不動産に関する専門資格が有効となります。

一時金がもらえる

銀行員が宅建をすると、銀行によっては、人事部からおかねをもらえます。このおかねは、銀行がその資格取得の努力と知識向上を評価し、報いるものです。

ただし、おかねは一回限りで、資格を取得したからといって、毎月の給料が上がるというわけではないことも多いです。

毎月の給与の基本給は通常、経験や職位、職務内容などに基づいて決定され、直接的に資格取得によって変動することは期待できないかもしれません。

それでも、宅建士資格取得は銀行員のスキルセットを強化し、業務能力を向上させる大きな手段です。これは長期的な視点で見ると、昇進のチャンスを増やす可能性があり、それにより給与アップにつながることもあります。したがって、資格取得は一回の報奨金だけでなく、自身のキャリア全体を通じた投資と捉えることができます。

宅建学習費用の補助

「資格取得支援制度」または「教育補助制度」は、一部の銀行に存在する特別な制度で、社員が資格を取得することを奨励し、そのための学習費用を補助します。

この制度は、社員の能力向上と知識の拡大を推進するために設けられています。補助金の支給は、対象となる資格の取得が条件となります。これにより、銀行員は自己投資の負担を軽減しながら、更なるキャリアアップを目指すことが可能。

制度そのものが存在しない銀行もありますので、詳細な情報は銀行の人事部門や上司に直接確認することが必要です。

 

すごい銀行員になるための資格:宅建士とは

試験概要

宅建士試験に参加するためには、まず試験申し込みが必要です。試験は毎年一度、10月の第3日曜日に全国で同時に実施されます。試験申込期間は通常7月で、申込みはインターネットまたは郵送で行います。

試験は一日で行われ、出題分野は「民法(権利関係)」「宅建業法」、「法令上の制限」、「その他の知識」の4分野。

合格基準は毎年変わります。一定の得点以上を取得することが求められます。結果は通常、11月もしくは12月に発表されます。合格後は宅地建物取引業法に基づく登録を行い、宅地建物取引士証の取得をおこないます。

 

一般的な宅建の内容

宅建士(宅地建物取引士)資格は、不動産取引に関する専門的な知識と技術を持つ者に対して授与される資格で、宅地建物取引業法に基づく国家資格です。宅建士資格を持つことで、不動産の売買・賃貸・交付などの取引を自由に行うことができます。具体的には、不動産会社を設立したり、不動産取引の専門的なアドバイスを提供することが可能になります。

宅建士資格の必要性:なぜそれが重要なのか?

宅建士資格は、不動産業界におけるプロフェッショナルなスキルを証明するものであり、これを持つことで業界内外から信頼を得ることができます。

また、不動産取引は高額であり、法律や税務に関する深い知識が必要なため、取引を円滑に進めるためには宅建士の専門的な知識が求められます。

加えて、宅建士資格を取得することで、自身のキャリアに幅を持たせ、さまざまなビジネスチャンスをつかむことが可能になります。銀行員の方々にとっても、宅建士資格は顧客への信頼構築や自己のスキルアップに寄与し、職場での立場を強化する有益なツールとなり得ます。

銀行員が宅建士試験に臨む際の注意点

宅建士試験は、「民法(権利関係)」「宅建業法」、「法令上の制限」、「その他の知識」の4分野から出題される50問のマークシート式試験です。試験時間は2時間で、過去の合格基準は約6~7割。

対策としては、まず試験範囲を把握し、それぞれの分野についての基本的な知識を身につけることが大切。また、過去問題を解くことで試験の形式や出題傾向を理解し、時間配分を意識した模擬試験を行うことも効果的。

さらに、試験直前には苦手分野を重点的に学習するとともに、基本的な法令や用語を再確認することが推奨されます。このような一貫した対策を通じて、試験の成功への道のりを切り開くことが可能になります。

宅建士としての役割と責任:資格取得後の活用方法

宅建士資格取得後、資格保有者は宅地建物取引業法に基づいて、不動産の売買や賃貸、管理といった一連の取引を自由に行うことが可能となります。また、不動産会社を設立する際にも必要とされる資格であり、宅建士として独立する道も開かれます。

宅建合格率

令和4年度宅地建物取引士資格試験結果の概要を表にまとめました。

項目 全体 男性 女性
試験日 令和4年 10 月 16日
試験会場数 47 都道府県 251会場
申込者数 283,856 人 187,073 人 96,783 人
申込者数(登録講習修了者) 52,851 人 33,575 人 19,276 人
受験者数 226,048 人 147,902 人 78,146 人
受験者数(登録講習修了者) 47,000 人 29,760 人 17,240 人
受験率 79.6% 79.1% 80.7%
受験率(登録講習修了者) 88.9% 88.6% 89.4%
合格者数 38,525 人 24,535 人 13,990 人
合格者数(登録講習修了者) 8,151 人 4,787 人 3,364 人
合格率 17.0% 16.6% 17.9%
合格率(登録講習修了者) 17.3% 16.1% 19.5%
平均年齢 36.5 歳 37.3 歳 35.2 歳

 

 

 

職業別の構成比

  • 不動産業:27.7%
  • 金融業:12.4%
  • 建設業:9.6%
  • 他業種:27.6%
  • 学生:10.8%
  • 主婦:4.1%
  • その他:7.9%

受験手続きの流れ

  1. 試験案内の掲載・配布
    • インターネット:当機構ホームページに掲載(毎年7月第1営業日から中旬まで)
    • 郵送:各都道府県ごとに指定の場所で配布(毎年7月第1営業日から7月下旬まで)
  2. 受験申込の受付
    • インターネット:毎年7月第1営業日から中旬まで
    • 郵送:毎年7月第1営業日から7月下旬まで
  3. 試験会場通知の送付
    • 毎年8月下旬(予定)
  4. 受験票の送付
    • 毎年9月末頃(予定)
  5. 試験の実施
    • 原則として、毎年10月の第3日曜日
  6. 合格者の発表
    • 原則として、毎年11月下旬
  7. 合格証書の送付

宅建 おすすめテキスト 問題集

TAC 宅建テキスト&問題集

【特徴】

  1. 読みやすい本文: 論点をやさしい言葉でわかりやすくまとめており、初学者でも理解しやすい。
  2. 全体像のチェック: 各単元の全体像を視覚的にまとめて、理解を深める。
  3. 板書による理解補助: フルカラーの図解やイラストを用いて、重要ポイントや分かりにくいポイントを整理。
  4. ひとことによる補足: 本文を理解するためのヒントや用語の意味、応用知識などを補足。
  5. 例題での問題演習: 本文を読んだ後すぐに問題演習ができるような例題。
  6. アイコンマークによるナビゲーション: 例題と本文の行き来や、学習済みの項目などをアイコンでマーク。
  7. 写真を使った学習: 理解しにくい部分について、現地の写真を見てイメージを膨らませる。

【その他】

  1. 3分冊での抜き取り可能な本文: 「宅建業法」「権利関係」「法令上の制限、税・その他」の3分冊に分けることができ、持ち運びや日々の学習に便利。

 

 

テキストと問題集は同じ出版社で揃えたほうが、復習をするときにわかりやすいね

銀行員にとって宅建取得がすごい理由 まとめ

銀行員にとって、宅地建物取引士(宅建)の取得が理由を最後にまとめました。

  • 専門性の証明:宅建取得は、銀行員が不動産取引に関する深い知識を持つことを示す一つの証明。これは顧客や同僚からの信頼を大きく向上させることにつながります。
  • 職務能力の強化:宅建取得には、不動産に関する幅広い知識が必要。その知識は、融資や不動産取引といった業務の遂行に大いに役立ちます。
  • 信頼性の向上:宅建取得は、顧客に対する銀行員の信頼性を高めます。不動産取引に関するアドバイスを提供できることは、顧客からの信頼を獲得するために重要な要素。
  • キャリア選択の拡大:宅建取得は、銀行員が不動産関連業務に対応できる能力を持つことを証明します。これにより、不動産関連部署への異動や出向の可能性が広がります。

以上のように、宅建取得は銀行員にとって多くのメリットをもたらします。これらを通じて、銀行員の方で宅建取得を考えている方は、宅建の勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。